TiddlyWiki のチーム向けタスク管理用派生システム「teamtasks」
TiddlyWiki の派生システムといえば GTDTiddlyWiki や d3 など GTD 用が有名ですが、Trac のようなチームのタスク管理に適した派生システム「teamtasks」をご紹介。
画面は左側に階層構造のメニュー、右上に新規タスク作成などのコマンドが並ぶシンプルな構成で、主な機能はタスクの作成とタスク一覧の表示です。
タスクの作成
タスクは右上の new task をクリックすると新規作成できます。
タスクには以下の属性があり、値は一覧から選択できるようになっています。
- scope --- スコープ。プロジェクトやマイルストーンなどの範囲を指定します。ScopeDefinitions に列挙されている文字列が一覧に表示されるので、そこから選択します。
- priority --- 優先度。PriorityDefinitions に列挙されている文字列が一覧に表示されるので、そこから選択します。デフォルトで High、Medium、Low が登録されています。
- assigned to --- 担当者。UserDefinitions に列挙されている文字列が一覧に表示されるので、そこから選択します。
- status --- 状態。StatusDefinitions に列挙されている文字列が一覧に表示されるので、そこから選択します。デフォルトで Pending、InProgress、OnHold、Complete が登録されています。
このようにタスクの属性の選択肢はそれぞれ専用の tiddler に定義されており、以下のように Customise メニューのサブメニューから簡単にアクセスできるようになっています。
- Customise
- ScopeDefinitions
- UserDefinitions
- PriorityDefinitions
- StatusDefinitions
タスク一覧の表示
タスクの一覧は、左側の Task views をクリックするとサブメニューが表示されるのでそこから選択します。デフォルトで DefaultReportView というサブメニューが用意されています。
DefaultReportView をクリックすると、タスク一覧を表示する以下のマクロが実行されます。
<<TTReportView>>
このままではタスク名しか表示されないので使いやすいようにカスタマイズが必要になります。
カスタマイズ方法は、同じサブメニューの CreatingTaskReportViews というヘルプに以下の方法がサンプル付きで説明されています。
- フィールドの追加方法
- ソートの指定方法
- フィルタリングの指定方法
まとめ
画面やメニューの構成がシンプルで、簡単にカスタマイズできるように設計されており、TiddlyWiki を使ったことがある人ならすぐに自分たちが使いやすいシステムを構築できます。
タスクの担当者が指定できるのでチームで利用できますが、個人のソフトウェア開発のバグ管理や要望管理などにもそのまま使えそうです。
タスクとしてバグや要望などを記録する以外に普通の tiddler として仕様も記述すれば、個人のソフトウェア開発ならこの teamtasks 一つで管理できるかもしれません。